人権デュー・ディリジェンス Human Rights Due Diligence

ミルボングループは、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則(UNGPs)」を踏まえ、各国の法令や規範を尊重しながら、人権デュー・ディリジェンスに取り組んでいます。本取り組みは、当社の人権方針を基盤とし、① 人権リスクアセスメント、② 適切な措置の実施、③ モニタリング、④ 情報開示の4つのステップを軸に進めています。これらの取り組みは、一度きりの対応ではなく、外部ステークホルダーとの対話やコミュニケーションを通じて見直しと改善を重ねていく、継続的なプロセスです。

ミルボングループは、人に寄り添う企業として、人権への配慮を事業活動の中に丁寧に組み込み、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

人権デュー・ディリジェンス

人権に関するこれまでの取り組み

  • 人権に関する
    コミットメントの策定

    • 「ミルボングループ人権方針」
    • 「ミルボングループ倫理行動指針」
  • 人権評価の実施

    • 社員および一次サプライヤーにおける人権リスク調査の実施
    • 人権リスクアセスメントの実施
  • 主要リスク低減のための
    対策・体制構築および実施

    • 人権に関する研修の実施
    • 該当部門へヒアリングの実施
  • 情報開示

    コーポレートサイトをはじめ、統合報告書、サステナビリティレポート、有価証券報告書など多様な媒体を通じて、ステークホルダーの皆さまに向けた継続的な情報開示に取り組んでいます

調査対象:株式会社ミルボン、一次サプライヤー130社(回答率89%)
サプライヤーへの調査方法:国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンが作成したセルフ・アセスメント質問表への回答依頼、またはEcoVadis加盟企業さまにおいてはスコアカードの結果を共有いただき調査を実施。
<2025年12月末調査実施時点>

バリューチェーン上で発生し得る人権リスク一覧

    研究開発 調達 製造 マーケティング
販売・教育
物流 廃棄
対象となるステークホルダー すべての人
  • 気候変動がもたらす人権侵害(異常気象がもたらす災害による生命の危機・住環境の破壊・生活基盤の喪失、非自発的移住、雇用喪失・労働環境の悪化など)
  • 公正な移行(Just Transition)※1が行われない
  • 国際的に認められた人権を下回るような事業慣行による人権への負の影響
ともに働く人々
(社員・契約社員・派遣社員)、
ビジネスパートナー、
サプライヤー
  • 強制労働
  • 長時間労働
  • 人身取引
  • 児童労働
  • 劣悪な労働環境
  • 結社の自由や団体交渉権の制限
  • 不適切な賃金(未払い、適正な賃金水準を満たさない低賃金、賃金格差、同一労働同一賃金でない)
  • あらゆる差別(年齢、出身地、国籍、外国人・技能実習生を含む移民労働者、人種、女性、性別、LGBTQ+、障がい・病気、妊産婦)
  • あらゆるハラスメント
  • DE&I配慮の不足
  • プライバシー侵害※2
  • 優越的地位の濫用を受けて労働環境が悪化
  • ビジネスパートナーによる人権侵害への加担・助長
  • カスタマーハラスメント※3
  • 救済へのアクセス不足
  • 情報格差から引き起こされる人権への負の影響※2
 
  • パーム農園における劣悪な労働環境・住環境・強制労働・児童労働
  • 劣悪な住環境に留め 置かれることでの心身の健康被害
 
  • 労働力不足による長時間労働や過重労働およびそれらに起因する健康被害、短期雇用における 不十分な安全管理
 
求職者
  • 採用活動における差別※2
生活者・顧客
  • 商品設計上の事由に よる健康・安全への悪影響
  • 商品設計上における研究倫理の欠如※2
   
  • 顧客のプライバシー侵害※2
  • 不適切な広告・宣伝、パッケージング、ラベル表示による誤認が生活者に与える悪影響(子ども・高齢者・女性など)
  • デジタル、AI技術の活用による意図しない差別
  • 虚偽説明による誤認・製品の誤使用による健康被害、生活への悪影響
  • 情報格差から引き起こされる人権への負の影響※2
   
地域社会
  • 有害物質の漏洩による健康被害(想定外の規模の自然災害によるものを含む)
  • 工場等建設に伴う先住民族の文化・伝統・生活の侵害
  • 工場等建設、運営に伴う生態系や地域社会へのダメージ (工場設置、水供給、排水・排ガス等による健康被害 など含む)
  • 人権擁護者、環境活動家に対する迫害
     

環境問題の解決や対策を実施する上で、関係する産業分野に従事する労働者や、産業が立地する地域が取り残されることなく、公正かつ平等な方法により持続可能な社会へ移行することをめざす概念のこと

デジタル、AI技術の活用によるものを含む

調達、製造、マーケティング・販売、物流、生活者・顧客を含め、事業活動上の様々な関係性の中で生じるもの

上記一覧に関連する当社のコミットメント・取り組み

  外部サプライチェーン
(仕入先・製造/物流委託先など)
取引先従業員/周辺住民
自社事業所
(営業所・研究所・生産工場・
オフィスなど)

社員/地域住民
社会
(情報発信やWEB・広告、
お客さまの使用時など)

生活者/顧客
当社の取り組み
苦情処理メカニズム

継続して取り組むべき人権リスク

ミルボングループのバリューチェーン上で発生し得る人権リスクを分析した結果、「サプライヤー・ビジネスパートナーによる人権侵害への加担・助長」および「DE&Iの配慮不足および職場における人権」を継続して取り組むべき人権リスクとして特定しました。

「サプライヤー・ビジネスパートナーによる人権侵害への加担・助長」については、当社製品の多くに使用しているパーム油由来原料の調達に関連し、パーム農園を含むサプライチェーン上において、強制労働や児童労働等の労働環境に起因する人権リスクが内在していることを認識しています。このため、現地とのエンゲージメントを含む情報収集を継続的に実施するとともに、RSPO認証油の積極的な採用を通じて、責任ある原料調達の推進に取り組んでいます。一方で、現時点ではサプライヤーに対する監査・評価体制が十分とは言えないという課題も認識しており、今後の改善が必要な重要課題として位置付けています。

「DE&Iの配慮不足および職場における人権」については、ハラスメント防止、女性活躍推進、コンプライアンス全般に関する社員の意識は、調査結果から一定水準にあると評価しています。一方で、LGBTQ+をはじめとする多様な性や価値観に対する理解促進については、体系的な教育・啓発活動が十分とは言えない状況にあります。このため、本課題を重要な人権課題として特定し、社員のみならず、求職者やビジネスパートナーに対しても、多様性への配慮を促進する取り組みを検討・推進していきます。さらに、当社が人権尊重を通じて社会にポジティブな影響を創出していくためには、広告・宣伝、接客、商品説明等において、多様性に配慮した情報発信および対応のさらなる強化が重要であると認識しています。

 今後も、国連「ビジネスと人権に関する指導原則(UNGPs)」に基づき、当社のバリューチェーン上で発生し得る人権リスクを定期的に特定・評価するとともに、特定された人権リスクに対しては、是正および予防の観点から、継続的かつ適切な措置を講じていきます。

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