世界中の人々の美しく、心豊かな生き方を応援する
2024年1月より、代表取締役社長に就任いたしました坂下秀憲です。社長就任にあたりまして、皆様に謹んでご挨拶を申し上げます。
私たちミルボンは、1960年の創業以来、美容室専売のヘア化粧品を中心とした製品を製造・販売し、持続的な成長を続けてきた日本発のグローバルプロフェッショナルメーカーです。「つぶれない会社を創る」という創業者・鴻池一郎が残した想いを全ての根幹に、美容室に領域を絞ったビジネスモデルによって、世界中の人々の美しく、心豊かな生き方を応援しています。
ミルボンは現在、美容室専売メーカーとして、国内では市場を牽引するまでに成長いたしました。また、2010年より本格化したグローバル展開においても、日本を含む14の国と地域に拠点を設け、あらゆる国と地域の美しさに寄り添う「美の地産地消」体制の構築を進めることで、着実な信頼の獲得と成長を続けております。2022年から始まった5ヵ年中期事業構想では、2026年のあるべき姿として「アジアNo.1、世界ベスト5」を掲げており、さらにその先に描くのは「グローバルNo.1」という未来です。
ですが、こうした目標はミルボンにとって、本質的な意味でのゴールではなく、あくまでも通過点の一つに過ぎません。何よりも大切なことは、各国・各地域の美容師・美容室に徹底的に寄り添うことであるからです。一人の美容師、1つの美容室にとって最も信頼される存在となり、さらには各地域での支持率No.1を積み重ねることによって、社会から求め続けられる「つぶれない会社を創る」。そうすれば自ずと、「グローバルNo.1」という目標も現実のものとなると信じています。
「美しくありたい」という普遍的な願いに寄り添って
世界は今、過去に例のないほど不連続で不確実な複雑化した社会となっています。対立と分断が表面化し、どの国や地域も、さらには個人ですら、そうした情勢と無関係ではいられません。一方で、情報量は膨大となり、価値観は多様化し、様々な選択が個人に委ねられる時代へと変わっています。しかし、そうした状況だからこそ、人々の「自分らしくありたい」という願いはより一層切実なものとなっているとミルボンは捉えています。そして、その願いに寄り添うことのできる「美容」は、ますますなくてはならないものとなるはずです。
そうした「美容」の力で社会に貢献し続けるためには、ミルボン自身が、そして社会が持続可能でなくてはなりません。創業者である鴻池の「つぶれない会社を創る」という想いは、まさに現代のサステナビリティの考えそのものであり、サステナビリティはミルボンの経営の指針であり続けてきたものであるのです。社会的存在である企業として、社会に貢献することは当然であり、それでこそ社会に認められ、求め続けられる「つぶれない会社」は実現できる。ミルボンはグローバルメーカーとして、原料資材の調達から生産・販売、さらには消費後までのサプライチェーン全体で、あらゆる人にとってサステナブルな社会の実現に貢献できるよう、今後も様々な社会問題・環境問題に真剣に向き合い続けていきます。
「ミルボンをミルボンらしく」。これは私が社長就任に際して、これからのミルボンを見据えた中で自然と心に浮かんできた言葉です。美容師・美容室に寄り添うことで、社会に美しさを届ける。急速に変化する社会の中で連続的かつ柔軟なイノベーションは不可欠であるとしても、決して変わることのない軸がミルボンにはあるのです。そして、それさえ貫くことができれば、あとはミルボンらしく進むのみ。私一人でできることは限られていますが、同じ志を持った1,000人を超える社員と一緒であれば可能性は無限に広がり続けます。
「自分らしく美しく生きていきたい」。
この想いはこれまでも、そして、これからも変わることのない普遍的な願いです。
ミルボンは「美しさを拓く。Find Your Beauty」をスローガンに、これからも美容室とともに、人々が自分らしく、心豊かに、彩りのある人生を生きられる未来を創り続けます。