中期事業構想 Medium-TermManagementPlan
2022年度を初年度とする中期事業構想(2022年~2026年)のポイントについてお伝えします。
全内容についてはこちらをご参照ください。
2026年に目指すミルボンのあるべき姿
本質的な社会・生活者視点での”プロフェッショナル価値”を生み出す、
グローバルメーカーとしての企業体を創出し、
アジアNo.1
世界ベスト5をめざす。
グローバル戦略 「7つのリージョン」
「美しさ」という概念は世界に共通して存在しているものである一方、その定義はそれぞれの国や地域で異なる「文化」 であるという前提のもと、当社がすでに進出している日本を含めた14 の国と地域 を「7つのリージョン」(日本・韓国・中華圏・ASEAN・北米・EU・中東)として捉え、リージョンごとの研究開発・生産・物流・販売・人材体制を構築することで、髪質や文化、価値観の違いに対応し、地域の美容産業の発展に貢献する戦略です。
グローバル研究開発
グローバルR&Dで各リージョンでの研究開発を進めるとともに、革新的な製品やサービスにつながる研究開発の芽を創出します。
グローバル生産
3工場連携により美の地産地消の生産体制を強化し、「Made in Japan」から「Made by Milbon」による信頼獲得を目指します。
グローバル物流
「Global 2 week Delivery」の実現に向け、国内・海外相互での貿易体制・物流戦略を推進しています。
グローバル人材
神奈川県小田原市に現研修センター(大阪市)の約3倍の広さとなる人材開発センターを整備し、グローバル人材育成を強化します。
国内戦略 「サロンソーシャルイノベーション」
リアルとデジタルの融合により、生活者と繋がる店舗起点型のサロン「スマートサロン戦略」と、ヘアケア中心の事業領域から、スキンケア、ビューティヘルスケア分野への領域拡大を図る「ビューティライフケア戦略」という2つの戦略を柱に、人口減等の構造的課題と、生産性等の産業的課題に直面している美容室を「ビューティプラットフォーム」というあり方へと発展させる戦略です。
さらに、「サステナビリティコミットメント」を戦略の中核に位置付け、サステナビリティに関わる当社及び美容産業における重要課題の解決に取り組むことで、美容室を通じた心豊かで持続可能な社会の実現へ貢献します。
Pick up
新しいサロンの創出
「スマートサロン戦略」
スマートサロンのイメージ動画
美容室と協働で新時代の
ビューティスポットを
スマートサロン戦略とは、リアルとデジタルを融合した、あらゆる美容サービスを体験できるまったく新しいサロン空間「スマートサロン」を美容室へ提案し、賛同いただける美容室とともに全国へ展開していく戦略です。
当社はこの戦略を2つのフェーズに分けて遂行していき、フェーズ1では商業エリアの象徴的なスポットに美容室との協働によるモデルサロンを開発。そこで新たな顧客体験の検証と創出を行います。
続くフェーズ2では、全国主要都市にスマートサロンを展開。目標は100都市、500軒から1,000軒とし、ミルボンの知販(※)管理メソッドと教育システムも同時に展開していきます。
スマートサロン戦略によって、生産性も顧客満足度も高い新時代のビューティスポットを具現化することは、“あり方改革”によって生まれる新しい美容室のモデルを提示することに他なりません。
スマートサロンは25年に開催される大阪・関西万博に出展予定で、多くの人に美容室の新しいあり方を体験してもらい、社会、顧客、国内外へと広く発信していきます。
知販:専門知識を持つ美容師による技術情報の提供を伴う物販
Pick up
髪から広がる
「ビューティライフケア戦略」
パートナー企業とともに
事業分野を広げていく
ヘアケア商品を主軸とするミルボンですが、「髪のみからの脱却」の宣言通り、近年はヘアケアにとどまらず、美容に関わる他分野へも事業を展開しています。
すでに第1弾として19年からスタートしているのは化粧品事業。コーセーとの協働による「iMPREA」はお互いの専門領域を活かしたブランドであり、美容室で化粧品を買うという新しい文化を開拓しています。今後、当社としては化粧品事業を第2の柱とすべく、新たな自社ブランドも含めてラインナップを充実させていく予定です。
その次に準備しているのはビューティヘルスケアの分野への進出です。これは経口商品を中心とする美につながる健康サポート事業であり、第1弾は花王をパートナーとして現在、製品を開発中です。エイジングへのケアや、生活習慣などをモニタリングする皮脂RNAなど、独自の技術やエビデンスを活かして、お客様の日々の変化に寄り添うサービスを提供します。
これらの知販商品は、売上の多くを技 術サービスに頼っている美容室の利益率を大きく向上させるための施策であり、やはり美容室のあり方改革のための有効な手段になるのです。